cognuts’s blog

一个日本人自己做正宗中国菜的博客。在餐厅一定要点炒饭和锅贴的人不要看。

清蒸石斑鱼

ハタ。近所のスーパーにずっと注文してたんですが、連絡がないので諦めかけていたところ、たまたま訪れると店頭に並んでいたので即購入。

味はカサゴと殆ど変わらない。大きいし色もきれいだから、もしお祝い事の席ならカサゴの方がいいかも。

でも、今回は蒸し方に更に工夫を。600グラムの魚に対して強火で蒸し時間10分というのが基本なんですが、それだとちょっと肉が固くなるような気がしたので、最初だけ強火で後は中火、最後は余熱で火を通すというやり方に切り替えました。それで、前回よりさらにしっとり、ほっこり中国語で言う所の”嫩”という食感を実現できたような気がします。

そもそも魚自体の鮮度もよかったのか、お腹の柔らかい部分もまったく臭み無し。背中のゼラチン質を纏った部分も、小骨を舐って舐って食らいつくしました。

私は、ハタと言う魚は味もさることながら形も好きなんですよ。蒸すと全体がすらっとしてるし、胸鰭も骨に薄い膜を張った団扇みたいで優雅でしょう。また、この手の魚は、種類にもよりますがかなり大きく育ち、そうなると胴体の紋様といい尾鰭の感じと言い、もしかすると、おっ、シーラカンスかと見紛う姿になる。深い海の底で長い年月を生き抜いてきた古代魚を思わせる、一種独特の風格が備わるんです。そういえば昔、香港のあるレストランに行った時、そこの店先の水槽にもその手の主みたいな奴がいましたっけ。水槽の一つ所に留まって何を考えてるのか胸鰭やら背鰭やらをゆらゆらゆらめかせながら泳いでた姿が、日がな一日見れども飽かぬ面白さだったのを思い出します。

逆に、私はサバやらマグロと言った外洋魚が嫌いですね。流線形と言ったら聞こえはいいけど、紡錘形の面白くもおかしくもない形をしてるでしょう。あの金属色も、何か我々を取り巻く日常社会の、色彩の乏しい無味乾燥を思わせて好きになれない。魚屋に行って、ああいう魚しか並んでないとがっかりします。