cognuts’s blog

一个日本人自己做正宗中国菜的博客。在餐厅一定要点炒饭和锅贴的人不要看。

药材排骨汤

薬膳スープ。

私にとっては、シンガポールのホーカーズ(屋台村)の味。市内各地のホーカーズに最低でも一軒はこれ専門の店があり、ホーカーズ訪れた際は必ず利用していた。

どこかのホーカーズ(大抵”マックスウェル”か”ラウパサ”)に一日中入り浸るのが、私流のシンガポールの楽しみ方。あちこちの屋台を梯子してローカルフードを満喫するのだ。ただ、その時気になるのが健康。ホーカーズで出される料理は屋台と言ってもジャンクフードではないのだが、ついつい一緒にビールを飲み過ぎてしまう。気が付けばいつしかへべれけに。一度だけならどうってことないが、二度三度続くとさすがに罪悪感が芽生える。「あ~あ、こんなの体に良いわきゃないよな」と思った時、ふらふらと足が向くのがこうした薬膳スープの店だった。

もっとも中に入っている漢方薬は毎日摂取して初めて効果を現わすもの。短い滞在期間にニ三度飲んだからといって、本当に効いているのかどうかは正直怪しい。

ただ、湯気と共に立ち上がるあの薬臭さを嗅ぐと何となく体調が整ってくるように感じるのは事実だ。我々東洋人の頭には〈漢方=体にいい〉という図式が出来上がっていて知らず知らずのうちに暗示にかかっているだけの話かもしれないが。

今回使った薬材。私は別に漢方の知識が特にあるわけでもなく、一つ一つの効能を知っているわけでもない。「前飲んだスープにこんなの入ってたよな」という記憶を頼りに適当に調合してみただけ。唯一意識して入れたのが一番手前の”草果”。先日”滷水”を作った時にも使ったが、整腸作用があるのだとか。実を言うと、最近胃の調子があまりよくない。常に胃酸が喉元にこみあげてくる感じがする。先々月仕事で忙しかった時、眠気覚ましにコーヒーをがぶがぶ飲み、そのくせ脂っこいものを食べていたのが祟ったか。それで敢えて”草果”を入れて見たのだが、これを飲んだ翌朝胃の調子がいい。胃酸の逆流もそれ程でもなくなった。食欲も戻ってきた。そう考えると、やはり漢方ってのは実際の効果があるのかな。

ちなみに写真の薬材は神戸の南京町のある店で買ったもの。日本では、多分煎じて飲む人がいないからだろう、漢方医に特別に頼んで分けて貰わない限りこうした漢方薬の原型は手に入らないと聞いていたのだが、この店を訪れると普通に売っていた。場は”味覇”で有名な広記商行の斜め向かいと言えば、わかる人にはわかるだろう。

一緒に作ったものの全景。

手前はアヒルのロースト。あまり綺麗に焼けなかった。

北京ダックと同じで焼く前に糖を溶かした酢を塗ってあるのだが、皮に糖分がのると途端に焼きの難度が跳ね上がる。

ヒルは好物の一つなので、残念至極。近いうち再チャレンジしたい。