cognuts’s blog

一个日本人自己做正宗中国菜的博客。在餐厅一定要点炒饭和锅贴的人不要看。

水饺子

一月ほど仕事で忙しかった後、インフルエンザにかかってしまった。食欲もないので、何かあっさりしたものをと思い、これを作ることに。

強力粉を使うのか、それとも薄力粉だけで作るのか。強力粉を使うとすれば、水で練るのか、はたまた熱湯を注ぐのか。単純な料理のようで、実は奥が深い。今回は弾性を出すように強力粉と薄力粉を1:1で作ったが、私のようにつるんとした喉越しが好みの人は強力粉はあまり使わない方がいいのかもしれない。

腹がくちくなったので、ビデオ鑑賞。選んだのはこれ。

アマゾンで注文したのがやっと到着。4Kリマスターの画質を確認するだけのつもりがついつい全部見てしまった。

脚本が見事。全体の構成は勿論、場面転換の対比が実に巧妙に計算されている。静と動、明と暗。おかげで三時間の長丁場なのに実にテンポよく話が運ぶ。小国英雄橋本忍も参加していないようだが、黒澤一人でもこれだけのものがスラスラ書けるのだ。彼が偉大な監督であると同時に傑出したシナリオライターであることが、これを見ればよくわかる。

あと、いつも思うのがこの映画の配役の妙。山県昌景役の大滝秀治武田勝頼役の萩原健一は当て書きのようだが、いかにも馬の合わなさそうな室田日出男清水紘治を起用したのはなぜだろう。NHKのドキュメンタリーを見ると黒澤が始終彼らにガミガミ言っていたような印象を受けるが、本当は彼らの確かな演技力を頼りにしていたのではないのか。そうでなければ清水紘治にあんな長台詞を言わせるわけがない。

この映画は、黒澤の手の内にそう簡単には乗らないような役者を敢えて起用したのも成功の一因のように思われる。「乱」の鉄修理は当初高倉健を予定したというのは有名な話だが、楓の方も実は梶芽衣子を想定していたと最近知った。この頃の黒澤は敢えて異分子のような別の”血”を自作に取り込もうとする貪欲さがあったのだ。まあそれを言うなら、そもそも勝新を主役に抜擢すること自体が無謀とも言えるほどのチャレンジングな試みなのだが。

撮影は勿論、桃山の辻が花の遺品を模した衣装も抜群。(大〇ドラマや落ち目の芸人が最近作った映画の衣装の超ダサいこと!)実体と影、カリスマなき後の集団の維持、そして滅びの美学、内包されたテーマも非常に奥深い。全盛期の作品に勝るとも劣らない傑作だと思う。