cognuts’s blog

一个日本人自己做正宗中国菜的博客。在餐厅一定要点炒饭和锅贴的人不要看。

荷花酥

以前作ったが、再挑戦。

 

cognuts.hatenablog.com

自分的には「これもありかな」と思っていたのだが、レストランで出て来るものとあまりにかけ離れていたので、もう一度作ることにした。

思い通りとは行かなかった。水油皮の水が多すぎて生地が餅みたいにフニャフニャになり、伸ばすのに苦労した。少量だけ作ろうとしたのがいけなかった。分量の調節が却って難しくなる。それに間抜けなことに四等分にしてしまった。もっと切り込みを入れないと花の感じにならないのに。色々失敗があったが、悔やんでも仕方がない。パイの層が開いて花びらのようになったので、まあよしとしよう。私は”自分には甘く他人には厳しく”が信条の人間なのだ。

私がこの点心に拘るのは、以前このブログでも触れたが南宋時代の名画「出水芙容図」が好きだから。あの美しさを料理で表現出来たらどんなに素晴らしいか!まあ、こうやって比べて見ると似ても似つかないわけだが、今後も挑戦し続けるということで勘弁してもらいたい。

私はこの「芙容図」に限らず北宋南宋時代の花鳥画が好きで、暇な時によく画集を眺めたりする。今日はこのブログ内で私設ギャラリーを設けてみた(著作権は大丈夫だよな?)

花鳥画に限らずあの時代の水墨画や陶磁器も好き。要するに宋朝という時代が好きなのだ。だから、テレビドラマの「知否知否応是緑肥紅痩」を初めて見た時は狂喜乱舞してしまった。あまりにも完璧に時代の景物を再現していたので。もっとも、主人公がやたらに超人的活躍をしたりと、ドラマ的にはイマイチだったような気がする。同じ昔の一般庶民を題材に取ったドラマなら、ルビー・リンの「大祠堂」の方がよかった。苦難と動乱を団結して乗り切る市井の人々の堅実な生き様が描かれていた。本物の古民家にロケした映画的演出も優れていた。

 と、料理とまるで関係ない話をしてしまった。夏以降路線変更し、自分の言いたいことを何でも書くことにしようと勝手に決めたのだ(これは俺のブログだ。文句あっか。)で、話を料理に戻すと、今回は蓮の花を模した点心を作ったが、蓮と言えば中国料理にはこれとは別に本物の蓮根を使って甘く仕上げる美しい料理がある。いずれ機会があれば作りたい。